仕事の定義

「仕事術」という基本的な「技術」。それを踏まえた上で、より全体的で、俯瞰から体系立てられないか。その試みに、私もチャレンジしてみようと思う。

「仕事力」が持つ重み
仕事をしていく上で、それらをサポートする基本的な「技術」。それが一応「仕事術」の私なりの定義だ。それらは「技術」である分、視点はかなり「現場より」だ。現場より、臨床よりなので実践的であるが、その分全体を見通すことは難しくなる。
むしろ、そこから一歩引いてみて、全体を俯瞰し、組み立て直す。枝葉の情報に繋がるための幹のような存在。そういうのが一つくらいはあってもよいのではないかと思う。

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事の発端はこういうわけだ。ある一人のビール好きの天才のお金にはならないような無謀な挑戦が、ある一人のギリシャ好きの気分屋の琴線に触れたことでちょっと首を突っ込んでみようかと思い立ったのだ。既に世の中に溢れる「仕事術」が様々なテクニックやメソッドを紹介しているけれども、そもそも「仕事術」とはなんなのだということを彼は突き止めずにはいられなかったのだ。何故ならば、それらは今や電子書籍の大波に飲み込まれるかという出版業界がこれでもかと出していった3分クッキングのようなものだから。どんなにそれを習得しても、「いい奥さん」になれるという方程式は導き出せない。かの堀さんが「ライフハック」を”Lifehack+ing”ではなく、”Life+hacking”をしているのですというように、「仕事術」をしているだけでは「仕事が出来る人」にはなれないのかもしれない。彼が欲しているのは、『仕事が出来る人」になれるような筋道だった一連の物なのだ。

もちろんすでに天才の頭の中には漠然とながらもイメージが存在しているので、私がここで喚くなどというのは余計な「ちょっかい」でしかない。もしかしたら、混乱させることになるのかもしれない。それは私にとっては愉快なことではあるのだけれども、出来るのなら補完できるようにはしたいものだ。これが私にとっての決意表明であり、何回のシリーズになるかは皆目見当はつかないけれども思いつく限りは続けていこうと考えている。

「仕事」とはなんなのか

まず「仕事」がどういった行動で、何のために行うのかということを定義しないと、「仕事術」の体系が必要とされる所以は語れないと思う。「仕事」の定義とは、「捕食活動の高次的発現」であるのだ。つまりは、食べるを取るために狩りをするという原始的活動を代替する、人の役に立つや自分を成長させるといったそれ以上の意味合いを含んだ活動であるということだ。余剰生産物を生み出すことが可能になったことにより、物々交換が始まり、やがて貨幣流通を行えるようになった中で、直接食物を生産しなくても良くなったことにより発生した現象だと捉えている。これは一つの根底があると捉えているからで、それは人間の三大欲求の一つである「食欲」だ。そして、この低次欲求があるという言説が依拠しているのは、アブラハム・マズローの自己実現理論、もしくは欲求段階説と呼ばれるものだ。「食欲」という低次欲求が満たされているという前提のもとに活動しているので、「捕食活動の高次的発現」と表現している。

よく世間一般で仕事をしていて「食べていけるからこんな仕事でもいい」という言説があったりするが、文字通り食べるだけのために仕事している訳ではない。衣食住に関する「安全の欲求」がそこでは満たされている。どんな人も少なくとも雨風がしのげるところにいて、臭い時があっても服はまとっている。ただ、ここで注意して欲しいのは、必ずしもどんな時も「食欲」という低次欲求を満たすために「仕事」をするわけではないということだ。自己実現理論にもあるように欲求は移行されていくので、低次欲求が満たされた状態であればより高次である欲求を満たすために「仕事」をするということになる。ホームレスの人が空き缶や雑誌を集めるのは「仕事」であるけれども、山奥や人里離れたところで畑を作ったりしているのは自給自足の「生活」であってそういう人においてはその上で陶芸や絵画をするのが「仕事」だと言いたいのだ。というところにあって、他者との経済的交流がなければ「仕事」とは言えないとも言える。もしくは直接消費するものではないものを生産するにいたって、「仕事」になるといえる。

「仕事力」の必要性

なぜ欲求というものにまで遡って話をしているかというと、欲求を満たすには直接間接問わず「力」が必要だからだ。すなわち、「仕事」という欲求を満たすための活動に対して、「仕事力」という力が必要になってくるという図式を明確にしたかったからだ。そして、「力」が強ければ強いほど、欲求は満たされやすくなる。もしくは欲求が渇望しているから、「力」が強くなるとも言える相関関係にある。このように「仕事力」がその欲求の段階において必要とされる強さ、もしくは多様さも含めて違うと言いたいのは下記の文節に対する答えである。

選択と集中という戦略が必要なように、”○○力”も自分の仕事に本当に必要な力は何か良く考え、選択し集中しないといけないのかもしれません。「知識はあるけど使えない人」若しくは「頭でっかちで動けない人」になってしまわないように、こういった”○○力”本との接し方はちょっと気をつける必要があるのではないかと思います。

これについては完全に同意します。ただ、「職業・職種」だけでなく「その人の志向性」でも必要な力は変わってくるのではないか、と私は考えています。「営業職」でも「バリバリ出世型」と「じんわり居座り型」では必要なスキルは変わってくるでしょう。

結局の所、自分が何を目指していて、そのためにどんなスキルが必要なのかが理解できて初めて「必要な力」というのが見えてくるのだと思います。つまり「選択と集中」戦略をとるためには、その前段階で「自身」について知っておく必要があるというわけです。

R-style » これからのビジネス書に本当に必要なこと

今、「自身」の欲求がどの段階にあるのかを、自らに問いかけることで必要な「力」が何であるのかを的確に認識して欲しい。しかしながらここで注意して欲しいのは、欲求を満たすものそのものが「力」ということにはならないことだ。欲求を満たすのは、「力」によって生み出される他のものだ。

つづく

もう少し続きを書いた時点で、疲れてきました。まだ頭の中でまとまっていないのかもしれません。なぜ【仕事戦術】というシリーズタイトルにしたのかも書かずに続くにしてしまいます。次の回でもまた語れないかも。3000字弱のを5時間もかけてしまっているのだけれども、そう考えると@rashita2さんや@kazumotoさんの書く速さというのは速いのだなと。いや、自分が遅いのであって、やはり書くことがきちんとまとまっているから、その速さで書けるのだなと思います。それよりも集中力の問題かな。訓練の日々ですな。

最後に

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