硬直化された会社の働き方を変えていくための方法が詰まっている。会社におけるリソースで何が重要かを絞っているからこそ、出来ることだ。
延々と積ん読されていた『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』を読み終わりました。思い切って読まないとダメですね。というよりも、時間がかかるという想定の元なので、敬遠していただけです。そんなかしこまらなくても、いいはずなんです。いえ、この本が薄っぺらい内容だからというわけではありません。どんな本も一度は読まないと、いいか悪いかなんてわからないのです。であれば、きちんと読もうと思ったら、また読み直せばいいだけの話です。
リソースの集中とは何か
ECスタジオさんが取り組んでられている「しないこと14か条」も、IT経営も、女性の積極登用も、つまるところは「リソースの集中」だと感じました。「リソースの集中」と書くと大きなリソースだけを使っていこうというリソースへの集中になりがちです。しかし、まとまった時間をとる様にすることと同じ様に、小さいリソースでもそれを上手くパズルの様に組みあわせて、大きなリソースへとすることは可能なのではないでしょうか。そここそが経営者の腕の見せ所だと思います。注目すべきは、リソースの量ではなく、質なんですね。
リソースの質というと、出来る人に任せるとなりがちです。しかし、それは出来ない人がなぜ出来ないのかという問題を放置しています。また、出来る人がなぜ出来るのかという利点も放置しています。そして、出来ない人が出来ることは何なのかという盲点も捨て去っています。確かに人を多く雇うというのは、コストがかかることかもしれません。オフィススペース、仕事道具、税処理と思い浮かぶものはたくさんあります。しかし、そこから逆転の発想をしたことはありますか。もし多く人を雇ってもコストが変わらないとしたら?残業代と雇用コストを比較した場合の損益分岐点はどこにあるのか。その問題を解決しても、管理コストがかかると考えますか?
その一つの解がIT経営にあると思います。ですので、ECスタジオさんのいいところだけを単純に真似ようということをしては上手くいかないでしょう。あくまでも、「社員第一主義」に基づいた考えの結論が発揮されているからです。
他社と同じビジョンを持たない
会社の経営理念を見ていると、同じ様なものが並ぶ時があります。同じ様な経営理念であるということは、それは自社よりも大規模な会社と競合した時に、容易く負けてしまうということです。同じ土俵で戦っては勝てはしないのです。ということは、ECスタジオさんと同じ土俵で戦ってももはや勝ち目は薄いのです。少なくとも、採用という土俵においては同じことを打ち出しても負けるでしょう。世の中に同じ様な会社が増えるというのは、競争の原理においてサービスの向上や価格の低下を起こすのでいいかもしれません。が、個々の会社では敵を多くしているだけです。長く会社を続けようと思うなら、市場における独自のポジションを確保し続けるというのが重要だと思います。
顧客第一主義でやっていると社員の心が疲弊して悪循環
疲弊してしまうのは、社員もそうですが会社もそうでしょう。会社という共同体には、社員も経営者も含まれるのですから。もし、無理してでも頑張る時期があって疲弊したとしても、そこから復活するためのいい循環があった方がいいでしょう。現在の日本社会において、この「循環」というキーワードは重要だと思っています。あまりにも一方通行な社会が出来ていると思うのです。そして、それに誰もが慣れ切ってしまっている。病気したら辞めてもらう。結婚したら辞めてもらう。定年になったら辞めてもらう。簡単なことですね。だから、健康な男性を偏重するという構造になる。そして、貴重なリソースを見落としていく。ま、この話をしていくと、ながくなりますので辞めておきますが。会社を法人という一種の人格としてみなすなら、いい循環を作った会社がいちばん続くのでしょう。もちろん、定期メンテナンスはしてくださいね。
最後に
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